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Zapata AI、量子強化生成AIで有効な抗がん剤候補を生成

現地時間2024年2月20日、産業用生成AI企業のZapata Computing, Inc. (「Zapata AI」または「当社」) は、同社の科学者がInsilico Medicine、トロント大学、セントルイス大学と協力して以下の発表をおこなった。


同社とジュード小児研究病院は、実行可能な抗がん剤候補の生成において、量子ハードウェア上で実行される生成モデルが最先端の古典的モデルを上回る実証を得た。


この研究では、研究者らは生成 AI を利用して、その固有の生化学的特性により歴史的に「治療不可能」と考えられてきたがん治療における重要な焦点である新しいKRAS阻害剤を開発。古典ハードウェア、量子ハードウェア (具体的には16量子ビットIBM デバイス)、およびシミュレートされた量子ハードウェアで実行される生成モデルにより、それぞれ100万個の薬剤候補が生成され、アルゴリズムと人間によってフィルタリングされた。


そして、量子強化生成モデルによって生成された2つの分子は、既存のKRAS阻害剤とは異なり、純粋に古典的なモデルによって生成された分子よりも優れた結合親和性を示した。

この研究は、Foxconnと共同でチームが2023年に発表した研究のフォローアップであり、創薬における量子生成AIの可能性を初めて示したものである。


査読を待っている論文はArXivで、詳細は同社のHPに掲載されたニュースリリースを参照。



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