量子ナビゲーションは、すでに船舶と並走して動作することが実証されており、将来的にはGPSを使用しない航行を可能にすると考えられる。
英国海軍の貨物船ハースト・ポイントの船上で、最高技術責任者室(以下OCTO)は、バーミンガム大学(以下UoB)と英国国防省(以下MoD)の行政機関である国防科学技術研究所(以下Dstl)の科学者らとともに、量子力学を海上でのナビゲーション・ツールに応用した。
すでに船舶と並走動作が実証されている量子ナビゲーションは、将来的にはナビゲーションを全地球測位システムに依存しないシステムを提供する可能性を秘めており、妨害電波や模倣などの影響を受けにくくなる。
海軍の実験の仕組み
新しいタイプの加速度計として、この技術は物体の速度が時間とともにどのように変化するかを測定する。この情報を回転測定と物体の初期位置と組み合わせることで、現在位置を計算。原子がセンサーの中を移動すると、一連のレーザーパルスを使用して「光学定規」が形成される。これにより原子の加速度を正確に測定することができるという。
OCTO、UoB、Dstlは、この技術を海に持ち出すことで、船の振動、運動、加速度の影響を評価することができた。
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