IonQ:
2023年第4四半期
売上高:610万ドル(約9.2億円)
四半期純損失:4,190万ドル(約63億円)
調整後EBITDA(金利・税金・減価償却前利益):2,000万ドル(約30億円)
通年
売上高:2,200万ドル(約33億円)
純損失は1億5,780万ドル(約239億円)
調整後EBITDAの損失:7,770万ドル(約117億円)
第4四半期の新規予約は670万ドル、通年では6,510万ドルを確保している。
2024年通年では、売上高は3,700万ドルから4,100万ドル、予約は7,000万ドルから9,000万ドルを見込んでいる。
今後については、近々発表予定のフォトニック集積回路(PIC)技術を実験室で実証したと発表している。この技術により、量子ビットを制御する光を直接QPUに送ることができるようになる。
同社初の量産クラスIonQ Forte Enterpriseシステムの製造は、シアトルの新しい製造施設で開始され、2024年末までに顧客への納入を開始する予定。同社はまた、IonQ Forteでアルゴリズム量子ビット(#AQ)36を達成したと発表し、CEOのPeter Chapman氏は、システムの「計算空間が実質的に2倍になった」と述べた。
・関連ニュース
Rigetti:
2023年第4四半期
売上高:340万ドル(約5.1億円)
純損失:1,720万ドル(約26億円)
2023年度通年
総収入:1,200万ドル(約18億円)
純損失:7,510万ドル(約114億円)
同社は2024年末までに84量子ビットのAnkaa-3システムを開発・導入し、その後336量子ビットのLyraシステムを開発する予定である。
同社は、英国中小企業研究イニシアティブ(SBRI)助成金を獲得し、国立量子コンピューティングセンター(NQCC)から資金提供を受けて、量子コンピュータを開発、NQCCに納入する。アンカークラスアーキテクチャに基づく24量子ビットの量子コンピュータを開発し、NQCCのHarwellキャンパスに配備することを目指している。
また同社は、希釈冷蔵庫のサプライヤーであるOxford Instrumentsの、オックスフォードシャーの施設で英国内の量子コンピューターを運用している。
・関連ニュース
D-Wave:
2023年第4四半期
売上高:290万ドル(約4.4億円)
純損失:1,600万ドル(約24億円)
2023年度通年
売上高:880万ドル(約13億円)
純損失:8,270万ドル(125億円)
調整後EBITDAの損失:5,430万ドル(約82億円)
同社は、2024年の調整後EBITDA損失は2023年の調整後EBITDA損失5,430万ドルを下回ると予想している。
・関連ニュース
###
3社とも増収となったが、赤字が続いている。3社とも商業的に有用な量子コンピューターが実用化されるのは数年先だが、数百億ドルいや数千億ドルの市場が開かれることを約束していると述べている。