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Quantinuum、量子コンピューティング・スケーラビリティにおけるマイルストーンを発表

Quantinuumは、量子コンピュータの量子ビットの接続に、拡張性のない直接接続ではなくデジタル・バス・ベースのアプローチを開発した。この新しい接続方式は、Honeywellが開発中の量子コンピュータ「Quantinuum H3」に採用されており、イオントラップ量子ビットのための新しい2Dグリッドが搭載されている。


現在、量子コンピュータの各量子ビットには、それぞれ個別の制御信号が必要で最大20個になることもある。このため、特にイオントラップ量子ビットではアーキテクチャの拡張性が制限されている。



この配線問題は、量子コンピュータの主要メーカー各社が重要な課題として指摘しており、これを克服することは有用な量子コンピュータへの道における最も重要なマイルストーンの1つとして認識されるだろう、と同社は述べている。



Quantinuumの研究者による発表は、スケーラビリティを考えるうえで「配線問題」と「並べ替え問題」の両方に対処する画期的なソリューションといえる。従来、各量子ビットには多数の制御信号が必要であり、より大きな数に拡張することは非現実的であった。同社のアプローチは、1量子ビットあたり固定数のアナログ信号と1つのデジタル入力の組み合わせを利用し、必要な制御の複雑さを大幅に最小化。独自に設計された2Dトラップチップと相まって、効率的な量子ビットの移動と相互作用を可能にし、従来の線形またはループ構成の限界を克服するかもしれない。


詳細はQuantinuumのHPに掲載されたニュースリリースを参照。


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