[ The quantum particle sensor detects and classifies the particles in printing powders according to size, number, composition and, in future, shape. Source: Q.ANT ]
ドイツのQ.ANTは、データ生成とデータ処理の技術に取り組んでおり、量子センサーとフォトニック・プロセッサーを開発する新興企業。フォトニック・コンピューティング、粒子計測、原子ジャイロスコープ、磁気センシングの4つの製品ラインを擁する。
分析・製造プロセスや研究プロセスにおいて、原料やその特性は決定的な役割をはたす。粒子のサイズ、数、組成、分布などに関する詳細情報は、プロセスの制御と品質保証に貢献する。
同社はこれらのパラメーターをリアルタイムでモニターできる産業用小型粒子センサーを発表した。
センサーは、個々の粒子のサイズ、数、分布に加えて、将来的には粒子の形状もリアルタイムで分類できるようになる。これは、楕円形や球形の粒子と丸い粒子のようなあらかじめ定義された形状を区別するように学習させることができるAIと組み合わせて使用される量子技術によって可能になるもの。
多くの応用分野があり、例えばバイオリアクター内の藻類細胞をモニターし、形が変わるとすぐに死んだ細胞を認識することができる。システム制御は、リアクターからサンプルを採取することなく、プロセスを調整するために介入することができる。
別の例としては、水処理がある。AIは、例えば検出が難しいバクテリアやその他の生物による汚染を認識し、浄化プロセスについて結論を導き出すことができる。
3Dプリンターによる積層造形や、金属、セラミックス、セメント産業では、量子センサーがさまざまな粉粒体を分析し、特定の材料特性を導き出すことができる。その他の応用分野としては、色や質感の開発のための顔料分析など、化学や化粧品産業が考えられる。
詳細はQ.ANTのHPに掲載されたニュースリリースを参照。