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NSA(アメリカ国家安全保障局)、実用的な量子コンピューティングは3~5年以内に実現される

現地時間2024年4月1日に行われたパロアルトネットワークスの公共部門サイバーセキュリティ・イベント。そこでNSAの幹部は次のように述べました。


「実用的な量子コンピューティング・ツールが実用化されるのは3〜5年先で、クラウドベースの環境を通じてアクセスされるようになるだろう」


サイバーセキュリティ部門技術責任者であるNeal Ziring氏は、量子コンピューティングはまだほとんど理論上のものであり、コストや実用性を考慮すると、当初はオンプレミスではなくクラウド・コンピューティング・プラットフォームを介してアクセスされるだろうと。


ハイブリッドコンピューティングとして知らる問題解決のために両方のシステムの計算要素を組み合わせて行われるだろうと予想しています。しかし、長期的には複雑さと性能のオーバーヘッドを避けるために、コミュニティとして量子アルゴリズムを単独で使用する方向に進む必要があると続けました。


量子コンピューティングは、実用的にはまだ始まったばかりですが、情報機関や国防総省がサイバーセキュリティやロジスティクスの能力を強化するのに役立つ可能性が高く、新たなパラダイムであると考えているといいます。


ホワイトハウスと情報機関のパートナーは、近い将来、実用的な量子コンピュータが誕生することによって可能になる高度な技術に対して、システムが脆弱になるのを防ぐことを目的とした、政府のネットワーク防御の強化に取り組んでいると紹介しました。



ジョー・バイデン大統領は2022年、量子研究の世界的リーダーシップを維持するよう米国に指示する国家安全保障覚書に署名しました。


現在、米国は量子を活用するため道を順調に歩んでいるが、この黎明期の技術の恩恵を最大限に享受するためには、政府、産業界、学界のより良いパートナーシップが必要になるだろう、とZiring氏は述べています。


まだ10年はかかるだろうという声が多い中、NSAではまず量子・古典のハイブリッドという形で3年~5年を目途に実用化するだろうと述べています。詳細なコラムは英語ですがこちらのリンクからアクセスできます。



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