カナダの新興企業Nord Quantiqueは、量子コンピューティングを加速するために誤り訂正の進歩に専念している。個々の量子ビットレベルでコヒーレンス寿命を改善するための量子誤り訂正を実証する有望な結果を研究論文で明らかにした。
物理量子ビットの数を大幅に増やすことなく、量子ビットに保存された量子情報を誤り(デコヒーレンスやその他の量子ノイズによって発生)から保護するように設計された技術が使用されており、この機能は世界初だと述べている。
報告された成果では、誤り訂正に費やすリソースを大幅に削減し、フォールトトレラントな量子コンピューティングを実現するのに必要な量子ビットの数を数百万から数百に減らすことができた。産業界のパートナーにとって有用なレベルまでハードウェアをスケールアップする道のりは、はるかに短くなるかもしれない。
次のステップとして、同社は今年後半にマルチ量子ビット・システムの結果を発表する予定である。
詳細はNord Quantiqueの記事、およびarXivプレプリントを参照。