Kipu Quantumはドイツの量子ソフトウェア会社で、カールスルーエとベルリンに拠点を置いている。高性能の量子コンピューターを動作させるために必要な圧縮アルゴリズムを使用しハードとソフトを結びつける製品を開発している。今回シードラウンドで、1,050万ユーロ(約16.5億円)獲得したことを発表した。
同社の創設者であり、16人の量子コンピューティング博士号取得者チームの科学リーダーであるEnrique Solano氏は次のように述べている「Kipuの大規模に圧縮されたアルゴリズムは、量子コンピュータの大型化を待つことなく、量子プロセッサを複数の業界で使用できるようになります。私たちは、アプリケーションの固有の仕様だけでなく、最新のハードウェアに合わせて調整されたアルゴリズムを開発しています」と。
この資金調達ラウンドはHV CapitalとDTCFが主導し、Entrada Ventures、Quantonation、First Moment Ventures といった既存株主全員と、さらにOnsight Venturesと QAI Venturesがラウンドに参加している。この資金を利用して世界有数の量子科学者、研究者、エンジニアからなるチームの構築を継続し、量子コンピューターが産業的に有用になるまでの時間を数年短縮することを目標に掲げている。
詳細はこちらのプレスリリースを参照。
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Kipu Quantum:カールスルーエとベルリンに拠点を置くドイツの企業。量子コンピューターのハードウェア層とアプリケーション・ソフトウェア層の交差点で事業を展開し、幅広い業界向けに革新的なアプリケーションおよびハードウェア固有の量子アルゴリズムを開発している。