現地時間2024年2月22日、IonQは同社のHPにおいて以下のように発表した。
「本日我々は、量子コンピュータ間および量子コンピュータ内での量子ネットワーキングを可能にするコア技術、フォトニック・インターコネクトに関する主要な技術的マイルストーンを発表する。これは、学術的な環境以外では初めてのイオン-光子エンタングルメントのデモンストレーションである」
光子と様々なタイプの量子ビット(例えばダイヤモンド空孔)を相互接続する能力は、量子コミュニティで熱心に研究されている分野である。例えば、光子と物理的量子ビットの相互作用を利用する中継器を開発することで、量子インターネットを構築する際にも、このアプローチが重要になると考えられる。
IonQのトラップド・イオン・システムをスケールアップするには、QPUを相互接続する必要があり、同社はその効果的な方法を長年研究してきた。
「フォトニック・インターコネクトは、複数の物理的な場所にまたがる遠隔量子ビットのエンタングルメントを可能にする。原子と光子の相互作用は、量子情報科学において十分に研究され、理解されている分野です。その結果、IonQのビジョンは常に、フォトニック相互接続を通じて技術を拡張することでした」と同社は述べている。
IonQは次のようにマイルストーンを説明している。
マイルストーン1:イオン-光子相互作用。
マイルストーン2 光子を介したイオン-イオン相互作用。
マイルストーン3 イオン-イオン相互作用のQPUへのスワッピング。
マイルストーン4 マルチQPUプログラム・エンタングルメント。
今回の発表はマイルストーンの1を達成した報告になる。詳細はIonQのHPに掲載されたブログを参照。