量子コンピューティング企業で量子アニーリングの雄であるD-Wave。同社は2023年10月20日にニューヨーク証券取引所から、普通株式の終値平均が連続30取引日にわたり1ドル未満であったため、上場要件を満たしていないとの通知を受けている。
同社によると、証券取引所には「株価不足を解消し、同証券取引所の上場基準に適合するよう復帰する意向であることを通知した」という。6ヶ月以内に株価を30日間の終値平均1ドル以上に戻す必要がある。
3月20日までに目標を達成する必要があるが、現地時間2024年1月28日、小型上場企業へのサービス提供を専門とする小規模の非公開投資銀行会社により、目標株価を3.00ドルから2.00ドルに引き下げられた。
ボーナスの取りやめなど黒字化に向けた取り組みをおこなっているところだが、現在のところ苦戦が続いている。その中にあって、大手投資家数社が最近、事業の保有比率を増やしているニュースがあった。現在、株式の49.41%を大手機関投資家が保有しているという。
量子コンピューティングの実用化にはまだ時間が必要な中で事業の継続性をたもつのは難しい。しかし機関投資家などの応援も続いているようだ。経過を見守りたい。
詳細はETF Daily Newsに掲載されたこちらの記事を参照。