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量子とサイバーセキュリティ:量子が「サイバーのハルマゲドン」を引き起こす(ダボス会議で)

2024年ダボス会議がおこなわれいます。一昨年よりダボス会議で「量子」が議題にあげられるようになりました。


今回の会議で用意された世界経済フォーラムのパネルディスカッションで、IBMの欧州・中東・アフリカ担当ゼネラルマネジャー、Ana Paula Assis氏とSandboxAQのCEO Jack Hidary氏の発言が、Bloombergで紹介されているので概要を紹介します。


「量子は本当にサイバーセキュリティのハルマゲドンを引き起こすのでしょうか?」


という質問にたいして、Assis氏は「なるだろうね」と答えます。さらには「量子時代が2030年までに到来する可能性がある」として、「既存の暗号化システムを時代遅れにする」と。


Hidary氏は同パネルディスカッションで、「企業には量子マシンを活用したり、量子マシンが引き起こす混乱に対処したりする能力が備わっていない、ほとんどの企業は、AIと量子をどのように組み合わせて中核となる問題を解決するかについて、確固たるロードマップを持っていない」と述べた。


例えば、銀行がポスト量子プロトコルに移行するには8~10年かかると予想しており、スケーラブルな量子コンピューターは2029年か2030年までに利用可能になるだろうと予測を示し、電子商取引からオンラインバンキングまで、暗号化を使用するものはすべて、危険にさらされているとHidary氏は述べています。



追加情報はBloombergの記事を参照。


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