中国のハイテク企業AlibabaとBaiduはともに量子コンピューティング研究部門を閉鎖しました。Alibabaは2023年11月、そして今年1月にはBaiduがそれに続きました。
中国政府はこの技術を戦略的優先事項に指定しているにもかかわらず、両社の研究所閉鎖の理由を明らかにしていません。
Alibabaの閉鎖の際、研究所と関連実験装置の両方を浙江大学に寄贈し、研究イニシアチブであるDAMOアカデミーは人工知能へとシフトすると発表。閉鎖により約30人が解雇されましたが、浙江大学は影響を受けた職員を独自の量子研究に取り組むために採用予定である、と報道されました。
Baiduはまた、研究施設を学術機関に譲渡しその研究室を北京量子情報科学アカデミー(BAQIS)に寄贈しています。
両社ともに、閉鎖の理由を公表していません。
Baiduが研究施設を閉鎖した1月、中国政府科学技術省は戦略的優先事項を概説した文書を発表しました。リストには、量子クラウドプラットフォームの展開や量子コンピューティング技術の研究開発を強化する取り組みが含まれていて。。。
両社が量子を諦めたというよりも、政府が主導権を取り秘密裡に研究・開発を進めていくようにみえます。今後の展開も追っていきたいと思います。
参考元:DCD News
(h.hayashi)